ねこねこふわふわな住職

真宗大谷派玄照寺 瓜生崇のブログです

高校時代にバイトしてコンポを買った話

このブログは一日に大体10人くらいしか見てないっぽい。この過疎っぷりが嬉しい。何の反応もない代わりにクソリプも来ない。そしてどうでもいいことを平気で書ける。

今日、雑談の中で学生時代のアルバイトの話になった。私は高校時代にファミレスでバイトをしていた。時給は最初650円で、やめるときには750円だったと思う。飲食店のバイトはホントきつかった。今でも飲食店で働いている人を無条件で尊敬します私は。

バイトをした理由は、ソニーのコンポを書いたかったからだ。当時14万円した。私はクラシックが好きで、どうしてもどうしてもいいオーディオでクラシックが聴きたかった。マーラーが聞きたかった(当時好きだった)。そんで、死ぬほどバイトして買った。うれしかったな。

でも、まあなんというか、狭いマンションだったしそんなに大きな音は出せないし、でかいスピーカーはかさばるし、微妙に後悔の念が溢れてくるのだけど、これを買ったのは良いことなんだと必死に自分に言い聞かせたのだ。大体、14万円のコンポを買うのに200時間くらいはあのきついきついファミレスのバイトをしたことになる。今思うとどう考えても割に合う仕事じゃないような気がする。なんであんなもんを買うのに200時間も働いたんだろう私は。

確かに音は良かったけど、別に前に使っていたラジカセで十分じゃねぇか。この音の違いになんで14万円も出したんだろう。ものすごく調べてカタログを目があくほど見て買ったのだけど。若いってことはそういうことだったのだろうか。

で、すっかり中年になった私は最近スマホを買い替えたのだ。XiaomiのRedmi note 10 proという、恐ろしくカメラの良いスマホで、猫の毛一本一本までむっちゃ鮮明に撮れる。うっひゃー、これすごく良いじゃんあははははって思ったんだけど、そんなに猫がきれいに撮れたって、なんか意味があるのかと思って虚しくなってきた。第一目の前に猫はいるわけだし。まあこれは安かったからまだいいんだけど。

以前に友人に、なんでiPhone買うのって聞いたら、動作がサクサクなんだよーお前の中華スマホとは違うんだようっひょー、と言われて、それなら比較してみようと当時持ってたファーウェイの安物のスマホと比べてみたら、たしかにコンマ1秒くらい向こうのほうが早いような気がした。でもまあ、値段が10万円くらい違うんだ。確かにサクサクだけど、この違いに10万出すのって何なんだろうとか思ったり思わなかったり。(だいたいさ、iPhoneって使いにくくないですか?)

現代社会では沢山の人に仕事を作って人生を充実させるために、ほんのちょっとの違いや、どうでもいい性能の差を延々と作って、そのために大げさな感嘆と自慢が響き渡り、エモい写真がSNSを埋め尽くし、働く意味と消費する楽しみを必死に与え続けるのだろう。ウンコみたいにどうでもいいことである。

ああ、Redmi note 10 proはとてもいいです。画面がでかくて老眼に優しい。動作もサックサクで、新しいAndroidはむっちゃ使いやすい。やっぱり新しいスマホはいいね!!